1996年生まれの男の日記

平凡な平成8年生まれのサラリーマンの日記

タイムマシン部と私


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先日タイムマシン部というPodcast番組のDJ白井良さんが番組内で結婚を発表した。

生放送中に発表をした(タイムマシン部のPodcastは現在収録を生配信している)らしいが、Podcastで聞いている私は後から知った。

私とタイムマシン部の付き合いは長い。このPodcastの配信が開始されたのは2009年だが私は2010年から聞いてる。

タイムマシン部は2009年に配信が始まり、2011年に一旦活動休止するまで3年続いた。

2009年からの3年間といえば、ちょうど私が中学校に入学して卒業するまでの3年間である。

中学生だった私に、タイムマシン部がこれでもかというくらい、言葉では形容できないくらい刺さった。

社会生活でメインストリームに乗っているモノどころかサブカルチャーすらも極めて捻くれた見方をする、自分をとにかく卑下する、一言で済むような簡単な話を10分に拡大して大袈裟に話す、白井良さんの人間性と話し方に心奪われた。

とにかく面白かった。私は学校で白井良の話し方を真似た。
やがて考え方も真似た。というよりタイムマシン部を聴き込んでいたら刷り込まれた。

タイムマシン部を聴きながら隣駅の塾に通った。
たまに塾をサボるときはタイムマシン部を聴きながら隣駅まで無駄に歩き、また引き返した。

深夜までテスト勉強をしている時もタイムマシン部を聞いた。
夜中、家族みんなが寝静まっている中、自分だけがクソほど面白いラジオを聞く感覚は今でも忘れない。

大学受験の際、試験前にタイムマシン部を聞いた。
会場に入って単語帳を開いてる時もタイムマシン部を聴き気持ちを落ち着かせた。

大学生時代、免許を取って間もない頃タイムマシン部を車で流していた。
一人旅の際には常にiphoneの中にダウンロードした。

社会人になってすぐ、バンドを続けるために仕事をやめた時もよく聞いた。
まあなんとかなるだろうという気分にしてくれた。

白井良さんが結婚したところで現行のタイムマシン部は終わらない。

第一、私が最も聞き返しているのは初代のタイムマシン部であるから、あまり関係のないことではある。

しかし、今までずっと僕の耳元でしゃべくり続けていた白井良さんは結婚をしたのだ。

演劇の専門学校をフリーター養成所と卑下し、アルバイトで生活し、バンド活動やUStream配信をしていた変わった大人は、結婚をして家を買うと話していた。

とても素敵なことだとはわかっている。分かっているが、なんだか私の青春が終わった気がしてならなかった。

白井さんとは面識はない。だが私の心の中では、私と白井さんの楽しかった学生時代が確かにあるのだ。

深夜の静まり返った家、塾をサボって後ろめたい帰り道、あの時々、確かに私の横には白井良がいたのだ。
それは絶対に忘れられない、私の創作活動や人間としての原風景に他ならない。

白井さん、豊かな学生時代をありがとうございます。

末長くお幸せに。