1996年生まれの男の日記

平凡な平成8年生まれのサラリーマンの日記

年の瀬の冬、地方に泊まり、蕎麦屋に入る


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今週は仕事で地方に来ている。

金曜日まで泊まりこみだ。

午後にこの5日間の宿に着いた。

18時を過ぎた頃、夕飯を食べようと宿を出た。

どこでもよかったけれど折角少し遠くまで来たのでチェーン店は避けた結果、蕎麦屋に入った。

店内にはおそらく常連であろう4人組が飲み会を開いているだけで、客は他にいなかった。

入って早々メニューを開いた。私には蕎麦屋で食べると決めているものがあるのだ。

カツカレーだ。が、メニューにはなかった。

しかし、カツ丼とカレーはあるので、もしかしたらと思いダメもとで店員さんにカツカレーはあるか尋ねた。

すると、メニューにはないけれど作れます、とのこと。

二つ返事でお願いした。

店内ではラジオが流れていた。
清水ミチコが2021年に活躍した人のモノマネをしながら、クリスマスソングを紹介していくという内容の番組だ。

これが大変に良かった。

あぁ、一年ももう終わるのか、と感傷に浸りながら、地方の蕎麦屋でカツカレーを待つ時間はなんとも言えない感覚であった。
久しぶりに一人旅に来た気分だった。

ラジオに耳を傾けながら温かいお茶を啜る。少し離れた席では飲みの席のおじさんたちの声が聞こえてくるのがまた良い。

カツカレーの味は蕎麦屋の出汁が出ており大変宜しい、あれが食べたかったのだ。

お会計を済ませ、また寒い外に出る。

横にスライドするタイプの戸はカラカラ、と軽い音を立てた。

寒い!

と反射的には思うが温かいご飯を食べた後なので心地よい気もした。

店内で聞いていたラジオの続きをiphoneで聴きながら少し散歩した。

マライア・キャリーのAll I Want for Christmas Is Youが流れる、最高だ。

一人、寒空の中、冬の一番好きなところに酔いしれた。

一年が終わろうとしているよ。