さっき昼飯を食べに出かけた。
食べ終わって今は公園のベンチに座っている。
これを書くまでの15分ほど本を読んでいた。
今日は風が冷たい。が、座っていられないほどではない。
本を読む時以外、1人の時はイヤホンをしているため、久しぶりに昼下がりの環境音が耳の中に入ってきた。
なんだか似た気候だったことがあったな、と思い返したのは大学1年生の春休み。
もしかしたらもう4月だったのかもしれない。
直前に軽音サークルのライブでビートルズのコピーバンドをやった。
そこでやっぱり違うな、と漠然と感じて以降軽音サークルには行かなくなり、自然退部となった。
喧嘩などは全くなく、また来ないか?と3年生になる頃まではよく誘われた。
なんとなく自分のバンドをやりたいと思ってはいるものの、どんな曲を書けばいいのか、そもそも書いてみても拙いものしかできなく、もやもやしたまま、とにかくフラフラしていた。
その頃ピロウズのKOOL SPICEというアルバムを聴いていた。
このアルバムが私に勇気をくれたとか、そのままでいいと寄り添ってくれた、なんて事はなく春によく合うアルバムだなぁと思って心地が良かった。
歌詞はあまり入ってこなかったが声を含めた音が春っぽかった。
そういえば髪を初めて染めたのもその時期だったかもしれない。
そんなことをつらつらと思い出して、ちょっと感傷的になっている。
思えばあの頃から春はなんだか切ないと感じ始めていたのかもしれない。
大学生活が1年経ったのに何もできていないと停滞感に囚われていた。
サークルで飲み会、コピーバンドは本当につまらなかった。
それなりに友達もいて、大学生をやっていた気もするがつまらなかった。
つまらないなぁとずっと思っていた。
そもそも大学は勉強をするところなのに。