1996年生まれの男の日記

平凡な平成8年生まれのサラリーマンの日記

初夏、18時過ぎの切ない気持ち


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当たり前だがまだ初夏ではない。
と言っても、東京はだいぶ暖かくなってきた。
ここまで暖かいとついつ夏を感じてしまう。

3月30日18時11分にこれを書いている。

窓を開けると生暖かい風が入ってくる。

住んでいるアパートの前の道路を通る車やバイクの通り過ぎる音が響く。
それにかき消されないではっきりと聞こえてくる親子の会話が妙に懐かしい。

もうほとんど日が落ちてしまった、少し寂しい。

少年時代、夏の夕方とは妙に切ないものだった。それは今も変わらず、切なさは当時より強いように思う。

何か大切なことが終わってしまうような、もうその大切なものとは相対することができないような感じがする。
胸の辺りがキュッとなって、何か抵抗をしなければと奮い立っても、何も出来なまま日が落ち切るのを待つばかりだ。

具体的なことは何も思い描けない。ただただ、暖かい1日が終わってしまうことがやるせない。

ただ、このような気持ちを抱ける人間で良かったと思う。
これは私が私である所以な気がする。
この感覚が私の趣味趣向の全てを決定づけているに違いない。

まだ春だが、これからどんどん暖かくなるだろう。

夏になったら海に行きたい。
新しいTシャツを着て旅に出たい。
星の見えるところでキャンプをしたい。
河川敷の群衆の一部になりながら花火が見たい。
エアコンの効いた部屋で麦茶を飲みながら高校野球を見たい。

ああ、楽しみだ。夏が楽しみだ。
今日は少し夏を先取りできた。
この切なさをぎゅっと抱きしめて、私は明日も生きていこう。

年も取ったし、友達も遠くに行ってしまった。
でもこの気持ちは変わらない。
切なくしてくれてありがとう。