就活サイトや転職サイトの危うさについては以前触れたことがあるが、今回は実際に身近にそのような危うい転職サイトで働いている人がいたためこれを書いている。
彼は学生時代の友人であり、同い年だ。
つまり今年社会人3年目である。
彼は優秀な大学は出ていない。
出身は日東駒専レベルの私大、文系である。
彼は日本全国を旅したり、就活ではGAFAクラスの会社を目指した。
が、彼はよくいる意識が高いだけの男だった。
英語もろくに話せず、なんの道も極めていない彼は当然全部落ち、結果的に広告系のベンチャー企業に就職を決めた。
そんな彼はその会社を半年ほどで辞めた。
理由は明確には分からないが、その頃からビジネス本や自己啓発本を一生懸命読んでいた。
あと、スキル、という言葉をやたら使いたがった。
そんな彼が転職先に選んだのが、「ハイレベルなインターン、就職を目指す学生向けの就活アドバイス専門会社」的なところだ。
ここまで読んでいただければ分かるだろうか。
世の中に溢れている転職サイトやそれに準じるサイトはこんな連中が多く働いている。
ハイクラスの就職を目指す人間にどんなアドバイスができるのか中々興味深いものだ。
このような会社のホームページには有能な人間ばかり記載されている。
現に彼の会社のHPを除いたところ、「主な社員」と言った表記で3人ほど優秀な社員の紹介が載っていた。
これは最早詐欺のようなものだ。
実際に就職活動をする人たちに直接アドバイスをするのは私の知人のような空っぽの人間だ。
彼らは机上の空論である正論をそれっぽく話すだけだ。
加えてそう言った連中は自分のことを優秀だと思い込んでいる節がある。これが救えない。
これを読んだ方が一人でもそう言った就活サイトに騙されないことを切に願う。
